私は腎臓がんを患い九年前に手術をしました。それまでの生活は、まさにガンを作るためのような生活でした。

まず睡眠時間です。以前は十二時前に眠ることはほとんどなく大体一時か二時、三時近いこともしばしばで、一日四時間くらいしかねていないことがざらでした。
そうなると診療中に寝るのです。患者さんに聴診器を当てながら、心音を聞くふりをして寝ている。それくらい睡眠不足を続けていました。私の中では決定的な反省点です。

寝ている間にリンパ球がガン細胞を攻撃しているのだから、六時間の睡眠が必要だと分かりました。

今は何が何でも十二時前には床に就き、最低六時間、可能なら七時間の睡眠を確保する法に努めています。

二つ目は食事です。最近少々崩れてきた感はありますが、それでもかなり気を遣うようになりました。

油物はあまり食べません。好きだから目の前に出されれば手を付けますが、揚げ物、炒め物はなるべく控え、調理形態の大半は煮物が占めています。

糖質も少なめで、お米のご飯は一週間に一、二回程度です。

食事は基本として一日二食にしています。朝は納豆を食べ、ジュースを飲むこともありますが、これを食事としてカウントしていません。

お昼くらいに野菜を中心とした軽めの食事をし、夜はしっかりと魚介類を中心にたんぱく質も摂れる食事をしています。

全体的に野菜の比率を増やしたことが一番の変化だと思いますね。

三つ目は運動や体を温める事です。

お風呂は体を洗うより温めることを意識するようになり、湯船につかることを大切にしています。

もう一つ、自分へのご褒美の時間を取るようにしています。以前は人に体を触れられるのが苦手でしたが、実際に施術を体験してみるとめちゃくちゃに気持ちがいいことが分かりマッサージを受けるようになりました。